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皮膚科でも門前払い
仕事を終えたろん夫が、げろんと家に戻ってきて、申しました。

「げろんと、僕、皮膚科診療まで始めることになっちゃったよ。」


ちょっと困った表情です。


事の発端は、げろんとも診療所で仕事中にこっそりと観察していた出来事。


げろんと医院に若くて美人なトルコ系姉妹が来ました。


彼女たち、いつも二人一緒にやってきて、片方が「頭痛が酷いから薬が欲しい。学校への病欠届けも欲しい。」と言うと、何故だかもう1人も、「私も同じ薬を欲しい。病欠届けも書いて欲しい。」と頼むのです。頭痛が腹痛になったり、下痢になったりということはありますが、二人が一緒にやってきて、全て同じ治療をのぞみ、同じ日数だけ病欠届けを欲しがることに変わりはありません。

彼女たち、「親は、弟ばかり贔屓するけれど、ここに来ると、私たち姉妹の言うことをしっかり聞いてくれて、二人を平等に扱ってもらえるからうれしい」と、受付嬢に語ったことがあるそうです。この辺の家族の事情は、げろんとにはわかりかねますが、さもありなん。
二人が、平等にしかも同時に、頭痛や腹痛に襲われているのかはわかりませんが、本人たちが主張する以上、疑うこともできませんので・・・。


で、この二人。
今回は、頭痛やら腹痛ではなかったのです。

なんと、
「首の部分に大きなおできができて、皮膚科で見てもらおうと思ったのに、診療を拒否された」
というではありませんか。

この皮膚科は、げろんと医院が入っている建物の2階(日本で言う3階)にありますが、最近、大きな通りに面した窓際に、

「Hautarzt」

と、色紙を切り抜いて作ったような紙を貼って宣伝をしたり、商売熱心な方。
注)これは、住所が大通り沿いということになっているのに、入り口は裏の歩行者天国から路地を入ったところにあって、ちょっとわかりにくくなっているため。ネットで検索してきた患者さんのための配慮かと思われます。げろんと医院は、逆に「あの皮膚科って、窓に書いてある所の下です」と利用させてもらいます。

最近では、一般医の専門医である奥様が、皮膚科医院内で、中国で習ってきたばかりの鍼治療を自費診療として始めて、

「アンチエイジングの鍼治療」

などと、宣伝しておられますが、効果のほどはどうなのでしょう??
多分、医療機関専門の経営コンサルティングなどに勧められたんだろうな~と思いつつ、大台に乗ったことですし、効果のほどが気になっているげろんとです。


うちの受付嬢は、この皮膚科の受付嬢と顔見知りですから、どんな事情で、トルコ系美人患者さんが門前払いされたのか、問いただしたそうです。げろんと医院の患者さんたちが、皮膚科に紹介状を欲しがったときの対応にも影響してきますが、やっぱり相手が「特殊」な患者さんだったので、余計に気になったようです。


すると、以下のような答えがかえってきたそうです。


「うちは、もう最終四半期(10~12月)の患者数、上限を超えちゃったんです。今年一杯、新しい公的保険患者(=10月以降にまだ皮膚科治療を受けていない)は診察しません。」


11月前半の時点で、ですよ~。

クリスマスやら除いたって、2010年は、あと6週間は残っているはず。
今後6週間は、再診と自費診療、プライベート保険患者のみを診察するわけです。
ってことは、余談ですが、公的保険患者であるげろんとも、ろん夫も、門前払い組み。
あそこの患者じゃなくて、よかった~。


田舎町には、もう一軒、皮膚科がありますが、ここは予約が6週間待ち。
つまり、年内に予約が取れるかどうかが、怪しい状態なのです。


話を聞いたところによると、最近では専門医でもマルメ制のような診療報酬制度になってきていて、公的患者一人あたりの診療報酬は、皮膚科の場合、四半期ごとに20~30ユーロ(くらいだったと記憶しています。)程度なんだそうです。
おまけに、一定の患者数を超えると、超えた分の診療報酬は、自動的に(2割だったか3割だったか)差し引かれるのだそうです。
実は、このKV(カーファオと発音。「保険医協会」)のシステムは、げろんと医院にも適用されています。
四半期で1200人以上の公的保険患者さんが来院すると、1201人目からは、診療報酬が大幅にカットされるのです。

そんなわけで、患者数の上限を超えてしまうと、正直言って元が取れません。
それで、多くの開業医は、専門医も家庭医も、四半期の終わりごろに1~2週間の休暇をとって調整するのです。また、婦人科に多く見られる傾向ですが、「うちでは新しい公的保険患者は受け付けていません。」と門前払いをするケースもあります。
うちの場合は、「まあ、そんな細かいこと言わなくても、生活できるんだからねえ」と、のんびり構えていますが・・・。


実は、げろんと自身、婦人科の開業医さんは、門前払いを受け続けてきました。

5~6軒ほど電話をして断られた挙句、運よく、開業したての婦人科に電話をかけたら、そこで診てもらうことになったという経緯があります。
彼女も週5日のうち2日は、「婦人科医による、女性の健康と美容のための栄養相談日」などという自費診療日が設けられたりしていて、真面目に保健医療を受けたいだけのげろんとは、足が遠のいてしまっています。
その後、引っ越した先でも、婦人科では門前払いを受け続けてきましたので、片道150キロほど離れた町から、ここに診察を受けに行ったこともありました。
4年前に、この地に戻ってきてからは、年に一度の検診のみで済んでいますが、何か大きな病気があったら、どうしたものか・・・と悩みは尽きません。


しかし、今回の皮膚科での門前払い。

もともと美容関係やレーザー治療など、自費診療を多く取り入れている分野ですので、医院全体の収支で考えたら、赤字になることはないはずです。。
結局、皮膚科医が門前払いした患者さんは、こちらのマルメ制診療報酬の枠内で治療をするわけですから、家庭医にしわ寄せが来るだけです。


だいたい、学生時代に「皮膚科に進もうか、内科系に進もうか」で迷って、「自分には皮膚科の世界は向かない」と判断したろん夫。
何の因果で、今更、皮膚科まがいの診療をしなきゃいかんのよ~~。


で、この話のオチなんですが・・・。
例のトルコ系美人姉妹、当然のようにオデキができていない妹まで、「同じ塗り薬を処方して」。
中学・高校で流行った女子生徒の連れOョンみたいな感覚ですわ。


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Praxisでのひとコマ | 11:12:06 | トラックバック(0) | コメント(8)
コメント
私もうちの街の婦人科全てで門前払いを受け、結局ベルリンの婦人科で診てもらいました。日本では有り得ない話でショックでしたが、そういう事情があったんですね~ (といっても私が門前払いをうけたのは5月です)
2010-11-16 火 16:28:48 | URL | tomop [編集]
tomopさんへ
こんにちは。
ベルリンって、すごく遠いのではないですか?
もしかして、お住まいのあたりには、専門医が少なくて、医者不足が深刻なのかもしれませんが・・・。
ちょっと酷い話ですよね。
それを口実に、都会に行けるのはうれしいですが・・・。

私がドイツで初めて婦人科にかかった7年ほど前は、「すでに患者が一杯で、医療の質を下げることはできないので、新患は受け付けない」と、公的保険患者だと知ると、断られました。
今でも、同じようにして断るのでしょうか。
がん検診だと特別に算定できるから、「がん検診の予約」と付け加えると、新患でも受け付けてもらえるなんて、ウワサも聞いたのですが・・・。

日本では、妊婦さんが出産できる病院を探すのに苦労するとか、救急車で妊婦さんがたらいまわしにされたとかいう話をネットで読みました。日本とドイツ、どちらの制度も完璧といえるものはありませんが、こういう異常な状態がこのまま続くとは、信じたくありませんね。
2010-11-16 火 20:35:47 | URL | げろんと [編集]
うちの町には皮膚科が3件しかないのですが、1件はPrivtの患者のみ受付か、もう一軒は何年か前からシワとりシミとりタルミとり等の美容系に力を入れ始め、かゆみ、痛み、炎症等のつらい症状があっても予約は2ヶ月ぐらい先になってしまうのです。「2ヶ月先にまだかゆみ・痛みがあったら診てあげるよ。」っていう態度です。今、あるいはなるべく早くこのかゆみ・痛みを和らげたいっていうのに。頼みの最後の一軒がヤブなモンですから、ゲロントさんの150kmにはかないませんが、S-Bahnで3つ先の町の皮膚科に通う羽目になっています。
これで分かりました。この美容系って自費診療だから皮膚科の医者は儲けになるのね。
2010-11-17 水 13:01:30 | URL | phary [編集]
pharyさんへ
> 「2ヶ月先にまだかゆみ・痛みがあったら診てあげるよ。」っていう態度です。今、あるいはなるべく早くこのかゆみ・痛みを和らげたいっていうのに。頼みの最後の一軒がヤブ
********
3軒あっても、これじゃ役に立たないわけですね。
皮膚科って、抗生剤かステロイド剤(あるいはその合剤)くらいしか治療法がないってイメージ(←これは私がアトピーでした皮膚科に行かないためかも・・・)があるのですが、それでもヤブってのは、どんなもんなんでしょうね。

>ゲロントさんの150kmにはかないませんが、S-Bahnで3つ先の町の皮膚科に通う羽目になっています。
> これで分かりました。この美容系って自費診療だから皮膚科の医者は儲けになるのね。
********
いや~、私は「どんなに長くても、あと半年もすれば、最初に住んでいた町に引っ越す」ということが決まっていたからこそ、片道150キロも我慢できたのです。
皮膚科医の知人の話では、これをやらないと、診療所の権利を買い取ったときの借金が払えないということですので、気の毒といえば、気の毒なのですが・・・。こんな医療制度では、若くてやる気のある医者は、開業医にならず病院に残りたがるか、スイス辺りに行ってしまうのも当たり前ですよね。
2010-11-17 水 19:43:23 | URL | げろんと [編集]
歯医者さんへ今日も、昨日の抜歯の様子を診てもらいに行ってきました。2週間後にまた様子見だそうです。 先生が見た時間は5秒ぐらい(笑) ですが、げろんとさんのお話伺ってたら、ものすごく有難いことだと思うようになりました!! 

2010-11-18 木 12:32:56 | URL | アルペン55 [編集]
ドイツの診療報酬の制度は複雑なんですね。ある数を超えると報酬が減ってしまうから、患者を門前払いすることがあるんですか・・・日本では聞いたことがないのですが、でも日本でもげろんとさんの書いてらっしゃるとおり妊婦さんの救急車たらいまわしがありましたね(あれは技術的な問題だったでしょうか。)
それにしても、医者にかかりたいのに門前払いされるのはツライですね~私も結構皮膚科のお世話になっているので(特に冬は肌が荒れちゃって)気になるお話でした。(今のところは日本から持参の薬があるので大丈夫ですけどねv-392
2010-11-18 木 17:49:49 | URL | withflute [編集]
アルペンさんへ
歯医者さんは、保険のシステムが若干違うらしく、今までは、そこそこ算定がしやすかったそうですが、ここ数年で、かなり厳しい状況になったという話しを聞いています。
「算定できる、できない」という次元ではなく、「患者さんにとって必要か否か」という次元で、仕事をしている医師や歯科医師も多くいるので、そういう人が自分の診療をしてくれると、患者としてはありがたいですよね。
私も今年から、歯医者通いの仲間入りです。来年早々に検診予定です。
2010-11-19 金 17:15:09 | URL | げろんと [編集]
withfluteさんへ
こちらの生活にも慣れましたか? 合格、おめでとうございます。

> ドイツの診療報酬の制度は複雑なんですね。ある数を超えると報酬が減ってしまうから、患者を門前払いすることがあるんですか・・・
************
お仕事でいらっしゃる方々やその家族だと、プライベート保険であることも多いので、私が書いたようなトラブルは激減します。公的保険患者でも、加入している保険によって差別を受けるケースが時々見られるようですが、そこまでする意味があるのかどうか・・・。


> それにしても、医者にかかりたいのに門前払いされるのはツライですね~私も結構皮膚科のお世話になっているので(特に冬は肌が荒れちゃって)気になるお話でした。(今のところは日本から持参の薬があるので大丈夫ですけどねv-392
*************
こちらは、空気がとても乾燥していますし、水道水のカルキが強いので、日本よりも肌のトラブルが多いかもしれません。私も、こちらに来てアトピー性皮膚炎になったり、肌のトラブルが耐えません。過剰すぎるくらいに保湿しても足りないくらいです。ちなみに、こちらでは乾燥を防ぐために、「風呂は毎日入るな」と指導されます。
寒くなってきましたね。どうぞ、風邪など召されませんように。
2010-11-19 金 17:24:10 | URL | げろんと [編集]
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