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社会モラルの低下
皆様、お久しぶりです。
平日は、いろいろと小さな仕事(雑用ってやつですね)ばかりが入って、まとまった時間が取れませんでした。
週末も、ニュルンベルク方面の特養ホームで実習したときにお世話になった方の50歳の誕生日に招待されたり、税理士との話し合いがあったりして、バタバタしました。

そうそう、このあたりに住む大和撫子4名で、たこ焼き会をしたりもしておりまして・・・。
タコは、あの予言ダコ・パウルではございませんので、あしからず。


Frankfurter Allgemeine Zeitung (FAZ)のネット版で目にした記事です。
独逸語が読める方、↑↑クリックしてみてください。


過去3年で、独逸公的保険の「病気休業補償金」(Krankengeld)支出がうなぎのぼりになっているというものです。
2007年は前年比5.4%、2008年は9.4%、そして2009年には10%も増加(2009年支出額:72億ユーロ!?!!)したというのです。
一瞬、金額に驚き、記事原文のMilliardeって、10億だったよね~と、心配になり、辞書を引っ張ってしまいました。
(数字は、健康保険側の発表)


病気休業補償金という訳は、電子辞書Ex-Wordに入っている独和大辞典より。


独逸では、医者が必要と認めると、「病欠届け」というものを発行します。
この病欠届けが有効な間は、有給休暇をとって休む必要はなく、有給の病欠となります。
この期間、被雇用者には給与が支払われ、雇用者が支払った給与は、被雇用者が加入している健康保険から補填されることになります。

ろん夫が開業して2ヵ月後、お掃除をしてくれている方が、手術を受けることになり、6週間ほど病欠しました。
この6週間のうち、4週間分の給与が健康保険から補填され、ろん夫は2週間分のみ、自腹を切ったことになるわけです。この健康保険が雇用者に支払うお金をKrankengeldと呼んでいます。
私自身、病人が心置きなく治療・休養に専念できる、素晴らしい制度だと思いますし、こういう独逸の太っ腹な社会福祉制度は、独逸ファンの日本の方々からも手放しで喝采を受けていたりしますね。

とは言うものの、雇用主としては、代わりの掃除婦さんを6週間お願いしたり、代わりが見つからなければ、ほかの職員が穴埋めをしなくてはならないわけですから、職場が大変なのは変わりないのです。ただ、経済的な負担が少ないというのは、大きなメリットです。

ところが、中にはこういう制度を悪用して、過去2年間で働いた日数が1ヶ月前後という人もいたり、とにかく簡単に長期の病欠をもらおうとする傾向にある人も多くいます。
昔気質の医師の中には、病欠を大盤振る舞いする人もいるという話も聞いたことがあります。

医療機関に勤めている方々なら、不必要だと思われる患者さんたちから、病欠届けをせがまれるという経験もおありなのではないでしょうか。
ろん夫の元にも、信じられない患者さんたちが、少なからずいます。

このような社会的風潮で生活するからでしょうか、若者の中でも「正式な病欠届けがあれば、言い訳が出来る」という感覚の人が少なからずいるのだと、つくづく感じます。

大学で勉強中、バイトやディスコ通いで忙しかったり、ただ怠惰なために勉強が進んでいないと思われる友人が、「病気」になったと言って、大きな中間試験や卒業試験に現れないことがありました。あるいは、完ぺき主義の知人が、全ての試験で最良の成績を取りたいがために、1~2科目の試験を、「病気だから」と日程延期にしたというケースもありました。
(この場合は、健康保険とは何のかかわりもない、ただの仮病だけですが・・・。)
学友の1人なんて、この間スーパーで会いましたが、未だに学生。どういうトリックをつかったのか知りたいのですが、8年半も学生登録しているわけです。


げろんと医院でも、すぐに病気になりたがる若者がいました。
「受付見習い職員が、3ヶ月間で7日間も休んでいる」と職業学校から、呼び出しのお手紙をもらったのです。
週2回(午前中のみ)しか通わない職業学校で、3ヶ月間に7日も休んだというのは、決して少なくありません。
彼女は、ほかの理由で、げろんと医院を辞めて、ほかの職場に変わったのですが・・・。
新しい職場で仕事開始後4日目から1週間病欠。それも、どうやら仮病に近かったようで、即座にクビとなりました。


今日行った、理学療法でも、私の担当のはずだった男の子が「病欠」していまして。
代理で治療してくれた子に、「同僚の男の子、まだ病気なの?」と尋ねたら、「実は、彼、解雇されたんです。」と。
何でも、彼も仕事開始後1ヶ月(試用期間中)で1週間以上の病欠。
雇い主が、即座に解雇したそうです。

別の知人は、娘の昔の彼がね・・・と教えてくれました。
理学療法の職業学校に通うことになって、通い始めたのに、欠席が多すぎて、退学処分になったのだとか。

もちろん、大怪我をしてしまったり、大病をしてしまって、病欠せざるをえない場合もあるので、一概には言えませんが、雇用主が面接を重ねて、せっかく雇った職員を即座に解雇するというのは、当然、そういうやむを得ない病欠ではないと判断できるからです。

こういう大人や若者の、低モラルな「働きたくない病による病欠」が蔓延れば、病気休業補償金の支出が、72億ユーロにも膨れ上がってしまっても、仕方ないのでしょうか・・・。

もちろん、原因はそれだけでなく、以前は「早期退職者」扱いとなり、年金が支払われていた人たちが、なかなか早期退職できなくなってきていて、仕方ないので「病欠を5年くらい繰り返しながら、年金生活を待ちわびる」というケースも増えているのではないかと思うのですが・・・。
本当に働けそうにない人もいるので、そういう方々は、気の毒です。

どちらにしても、ある程度の収入が保障されてしまうからこそ、「まあ、無理して働かなくてもいいかな」という人も、少なからず出てくるわけで、大盤振る舞いの社会保障制度が破綻する所以でもあります。


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げろんと的 独逸時事  | 23:32:23 | トラックバック(0) | コメント(2)
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