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だってQM: クオリティー・マネージメント
先日、げろんと医院では、QM会議を開きました。

Qualitaetsmanagementという言葉(英・Quality Management)は、独逸でお仕事をなさる方々には、なじみのある言葉でしょう。
もともとは、20世紀に入るころに、アメリカで使われたQuality Controlという言葉が、この種の概念の発端で、そうえいば、日本の製造業などでは、この関連でカイゼンなどという言葉も生まれましたね。
このカイゼン、ドイツ語圏でもKaizen(カイツェンなどと独語風に発音されることも多い)と呼ばれていますが、製造関連のみならず、あらゆる職場で、仕事の能率・サービスの質向上などの使われております。

げろんとの本来の専門である成人教育では、この分野に特化する学友もいましたっけ。
私は、この手のお話が苦手なので、卒業試験が終わったら、すっかり忘れていますが・・・。


で、QM。


ISO認定などは、独逸企業でも当たり前ですし、大きな医療機関でもこの手の認定を導入せねばならないという話だそうです。
クリスマスに入院してたら、看護婦さんが、リモコンで背もたれを動かせるベッドの数などを調べて、書類作りをしてましたっけ。「普段忙しいから、クリスマスで入院患者が少ないこの時期に、こういう面倒な仕事を済ませなきゃいけないのよ。」と嘆いていたのを覚えています。
確か、大学病院には、このQMのマネージメント研修を受けた医師が必ず病棟にいて、彼(彼女)を中心に、QMプランを作って・・・などということがされているようです。

特養ホームなどでも、QMが導入されることが前提となっているのですが、実際には、ただでさえ人手不足で忙しい日常業務に、QM関連業務が上乗せされるので、職員の負担が増大。実際には、サービスや医療の質の向上にはつながっていないのではないかという批判も多いのです。


そして、このQMは、大きな医療機関だけではありません。


げろんと医院のような、ちっぽけな診療所でも、先日ご紹介した家庭医契約(リンクしてます)を結ぶためには、QMを導入していることが前提となっているのです。
今までは、何の監査も入らなかったようですが、バイエルン州に関しては、2011年からは、「全保険医(公的健康保険取り扱いを認可されている診療所)の5%を無作為で選んで、導入状況について、抜き打ち検査する」とKassenaerztliche Vereinigung保険医協会が公表しています。


ろん夫は、もともと自動車・産業部品関連製造業で働いていましたので、以前の職場でもQMを導入しておりました。
ありがたいことに、景気が良かったときには、会社負担でマネージメントの研修にも行きましたので、QM関連の資料も揃っており、新たに研修を受ける必要はありません。

開業医におけるQMとは、「どの職員が、どの業務の管理をするのか、誰がそのサポートをするのか」という、業務の責任関係を明らかにし、「個々に責任を持って、自らの業務を遂行する」というのが基本となり、医療の質と患者サービスの向上に努めるというのが、目的です。
業務内容によっては、職員に新たな研修をさせる必要がある(たとえば、衛生管理やQM担当者)のですが、小さな開業医では、そんな余裕はありません。職員も、折角の自由時間をつぶして、知らない人ばかりがいる研修に顔を出すのを嫌がるのです。

げろんとが引き受けられる任務はげろんとが引き受け、ろん夫なら研修の必要がない任務は、ろん夫が責任者となるなど、工夫をすれば、職員にこれ以上の負担が掛からないようにもできます。
余計な任務や研修のために、職員のやる気が低下したり、日常の業務がおろそかになってしまっては、何のためのQMかわかりませんので。


そんなわけで、半日診療である水曜日、午前の診療が終わると同時に、第一回QM会議を始めました。
ろん夫が、QMについての説明をして、それぞれの業務の責任の所在を確認して、会議はさっさと終了。

その後、巨大なパーティーピザを、5人で平らげながら、おしゃべり。食べ終わったところで、お開きとなりました。
こういう「美味しい楽しみ」がないと、面倒な会議のモチベーションは、下がりっぱなしですので。


また、義理両親抜きで、みんなで腹を割って、ゆっくりと話す機会は少ないので、こういう会議は、情報交換にも役立ちます。
げろんと夫婦は、義理両親の立場から見た情報しか得られないことが多く、職員と食事に行くときも、義理両親が必ず同行するので、職員が本音をいえないことも多かったのです。


組織が大きくなれば大きくなるほど、業務内容も複雑ですし、融通が利かなくなるのが、独逸社会の常。
ちっぽけな診療所だからこそ、役割分担も簡単ですが、大きな職場では、職員それぞれの利害関係も絡み合っているので、大変だろうなと思います。だからこそ、成人教育を専門とした同僚が、QM研修に特化して、仕事をすることもできるんですね。


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独逸医療制度 | 17:55:16 | トラックバック(0) | コメント(2)
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