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UPSの底力
独逸は、連日、一日中冷凍庫の中のような気温。
在住の皆様、生きておられますか?
げろんと、気管支炎のような、喘息のような症状が出ていまして、ずっと治りません。
現在、家庭の事情で、何かと外出する用事が多いものですから、家に閉じこもって治すことができなかったのです。今日は、久々に用事がなかったので、郵便受け&ゴミ捨てに家を一瞬出た以外は、引きこもっておりました。
薬の出前も頼みましたので、今晩ぐっすり眠って(可能なんだろうか??)、明日には良くなっているといいなあ・・・。


さてさて、先回の日記で、融通の利かなさを暴露された宅配業者。
何と、続きがあったのです。


ブログ記事にして、某所でもつぶやき、たまたま別件で電話してきたろん夫にも悪態を付き、少しすっきりしまして。太郎の離乳食の準備をしていたら、呼び鈴がなりまして・・・。

出てみましたら、何と!!
UPSのお兄ちゃんがやってきまして・・・。

「本部から、午後にはいないそうだから、手のあいているものが、すぐに取りに行くようにって連絡が来たから、本来の集配ルートとは外れているけど、特別に取りにきました。」

と、もったいぶって説明してくれました。


結論から言うと、3回来て不在で荷物が受け取れないくらいなら、従来のルートとは違っても、手に開いているものが取りに行ったほうが合理的だと判断したのでしょう。


やっぱり、最後の最後で、アメリカ式(?)の合理性が勝ちました。
荷物を紛失しておきながら、逆切れして、挙句の果てに、こちらには何の連絡も入れてこなかったドイチェポストよりは、マシな会社だと判明しました。

確か、日本からクロOコを使って独逸に送ると、UPSが独逸での提携先となるんですね。

むか~し、弓道の弓を送ってもらったときに、特別に長いサイズの荷物は、クロOコでしか扱えないということで、UPSのお兄ちゃんが持ってきてくれたことがありました。あの時は、日本から3~4日で独逸の我が家に届いたはずなので、ポストよりも早いでしょうね。
ただ、関税がかかるかもしれない場合は、UPSを使わないほうが良いのです。
UPSでは関税納入代行業をサービスとして提供していまして、代行料金が加算されて、割高になります。
ドイチェポストは、どういう理由だかわかりませんが、関税の分しか取られません。

ちなみに、独逸では他に、DPDとかGLS、ヘルメスなどという宅配業者もありますが、どこも「ここなら信頼できる」というものではないですね。


そんなわけで、あれだけ腹を立てていたUPSですが、最後の最後に頑張ってくれました。
汚名だけ着せておいては失礼なので、フォローの記事をアップしてみました。


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げろんと的 独逸時事  | 19:27:31 | トラックバック(0) | コメント(0)
UPSも使い物にならない・・・
日本もとっても寒いようですね。
ここ、独逸も急激に冷え込みまして、今の気温(朝9時前)がですね・・・


ま、マイナス8.6度!?!


でございます。


気管支炎のような症状も治まったので、今日、太郎の「赤ちゃん水泳教室」にデビューしようと思ったのですが、ノロノロ準備していたら、太郎が熟睡態勢に入ってしまいました。
フロントグラスをガリガリ・・・するのも時間がかかるし、無理に起こして不機嫌のときに水泳させても可哀想だと思って、天気は良いですが、引きこもりを決意。
冬、朝9時から水泳教室ってのは、要領の悪いげろんとのような母親にはキツイですねえ。
(ちょうど、太郎が寝てしまう時間ですし・・・)


さて、本日のテーマ。
アメリカ系宅配会社のUPSについてでございます。


先日、某エスプレッソ会社でエスプレッソの豆などを買いました。
大手では、私が一番美味しいと思っているイタリアi社のものです。

ところが、間違った商品が送られてきた・・・。
間違っていても、こっちが得するんなら、黙っておこうかと思うんですが、こっちが50ユーロも損する。
こりゃ、いけない・・・と慌てて電話しまして、商品の交換をお願いしました。
そのときに、
「家にいないことも多いので、すぐ近所にあるサービスセンターに届けます。」と言ったのですが、i社のほうから、「会社の規定で、UPSのものが取りに行くことになっていますので、不在の際には、UPSと交渉してください」と返答されまして・・・。

そのUPSが、昨日の夕方、荷物を取りにやってきたそうなのです。
が、義母の誕生日のお茶会(といっても、義理両親と私たち3人だけ)に呼ばれて、不在でした。
不在連絡票には、「明日、取りに来ます」となってまして・・・。
でも、本日もUPSが取りに来る夕方には、W市の大学病院にいる義母の送り迎えを頼まれたので、不在の予定。
そして、恐らく明後日も退院する義父を送るために、不在の可能性が高いのです。


仕方なく、UPSに連絡(それも、あの1分間に14セントもする長割高な電話番号!!)して、

「こちらから、サービスセンター(ベビーカーで散歩できる距離)に出向きます」と申しましたら、


「それは不可能です」と。


何でも、「依頼者(i社)との契約で、こちらが取りに行くことが条件という形での料金を支払われていますので、お宅に荷物を取りに行かないといけないことになっています。」ということだそうです。

でも、不在ものは不在。
3回きてもらったところで、家にいなきゃ、荷物は渡せません。

UPS「お隣さんにお願いできないんですか??」


いや、私が、このアパートの住人の荷物受け取りを毎日のように引き受けている状態なんですから、ここには誰もいないですよ。


UPS「依頼者(i社)のほうから、返品方式を変更してくれなければ、こちらでは別の対応はできません。」の一点張り。


こちらも、堪忍袋の緒が切れそうでした。
いつまでも、不要な商品を家においておくのはイヤだし、先方からは、UPSと電話で交渉してくれって言われたんですよ・・・と、落ち着いた声で交渉を試みたものの失敗。
本当に、融通が利かない。
最終的に迷惑しているのは、いらない商品を送付されてきて、その返品すらスムーズにいかず、イライラしているこの私です。


ちなみに、依然書いた、英国デパートからの商品が届かない件。
デパート側にクレームをいれ、デパート側からのクレームに「紛失しました」とDHLが返答をしたそうです。
DHLから私に、「調査します」と言ってきたのに、私に直接「紛失」のお詫びは無し。
デパートは、返金を求めたら、さっさとお金を返してくれました。
これが独逸のデパートだったら、「どっちが客や??」と問い返したくなるような態度を、「顧客サービス係」にされ、返金までの道のりも、とてつもなく長いものとなったことでしょう。



知人も別の所でぼやいていましたが、ここんとこ、独逸の運輸業、ダメですねえ。
UPSはアメリカ系ではありますが、あの融通の利かなさは、まさに「独逸のサービス体制」です。


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げろんと的 独逸時事  | 09:24:14 | トラックバック(0) | コメント(2)
難民申請却下
げろんと、海外に住んでいる日本人で、日本国籍保持者です。
日本で日本人として暮らしていると、「日本人=日本国籍保持」という感覚は、当たり前のことに思えてくるですが、独逸にいると「そうでもない」ということに気が付きます。
たとえば、自称「トルコ人」の元学友ですが、実際には独逸国籍保持者で、トルコ国籍を有していません。
私はそういう人を、「トルコ系独逸人」と便宜上呼んでいますが、元学友としては、「トルコ民族=トルコ人」という捉え方が正しいと思っているのでしょう。
勿論、独逸政府やゲルマン民族たちは、「独逸人=独逸国籍保持者=独逸語が母語で独逸文化に通じ、独逸社会に溶け込んでいる」という妄想を捨てきれず、独逸国籍を持つ異民族に対しての攻撃を続けるケースも出てきます。私自身、独逸語を理解し、独逸社会に溶け込む努力をし、独逸文化に関心を示すのは、国籍保持者に限らず、この国で暮らす上では、重要かつ便利なことだと思っているのですが、移民にそれを押し付けたところで、無理なものは無理だと思う・・・という立場です。


さて、独逸でも、日本でもそうですが、外国籍の人間ということは、当然ながら滞在許可が必要なわけです。
げろんとのように、独逸人と結婚して独逸で生活している場合には、いとも簡単に滞在許可がおり、石の上にも3年・・・の言葉通り、3年もいれば、無期限滞在許可のような「定住許可(Niederlassungserlaubnis)」がいただけます。この制度を悪用して、独逸での滞在許可&就労権が欲しいがために、3年間我慢をして独逸人と結婚する人たちもいますが。
婚姻関係以外で独逸に来る外国人の中には、滞在許可のために、外国人局との闘いを繰り広げる場合も少なくないのではないでしょうか。


先日、コソボ出身という男性30歳と話す機会がありました。
彼は、8歳のときに家族とともに、戦火を逃れてやってきて、それ以来、故郷の地を踏んでいない、いわゆる「難民」のような立場。
しかし、実際には、難民申請が却下されて、正式な滞在許可を持たないという宙ぶらりんな状態のまま、22年経っているわけです。彼らは、Asyldüldende(アシュールデュルデンデ)と呼ばれ、「本国に送り帰されるのを待っている状態」。22年間もですよ!! コソボが独立し、現地が戦争状態ではないということも手伝い、彼らが難民申請して受け入れられる可能性はゼロに近いでしょう。

どういう経緯だか不明ですが、五人兄妹のうち、一番上のお兄さんはベルギー、二番目のお姉さんはフランスへ渡り、現地で難民申請が受け入れられ、正式に滞在許可をもらっているのだそうですが、両親と残りの3人は独逸に来てしまったばっかりに、難民申請を却下されてしまったわけです。
それなら、フランスかベルギーへ行けばよいのでは???と、普通なら考えるのでしょうが、このアシュールデュルデンデという立場では、居住する群・市の管轄外には許可なしに出られないということと、難民法のルールで、「暮らすのに危険でないとみなされる地域で、一番最初に足を踏み入れた国で難民申請を行わなければならない」という規定がありますので、ベルギーやフランスで新たに難民申請をすることができないのです。


リビアやチュニジアから地中海を船で渡って、イタリア・スペインに来る難民希望者というのは、イタリアなりスペインで難民申請を行わなければならず、アラブの春の際には、特にイタリア政府が悲鳴を上げていましたね。


おまけに、彼らは「正式な滞在許可」がないので、就労も許されていません。
(表向きは!!)税金から出る生活費で生活している身分なのです。

私が話をした人は、3歳のころから知っている親戚関係の女性(やはり難民申請を却下され、表向きは「本国送還待ち状態」の女性)と結婚し、4人の子持ち!!
子供たちは、当然ながら、コソボという国を見たことがないのですが、それでも、「国に帰るように」と命令が下ったら、見知らぬ国・コソボで暮らさなくてはならないのです。

こういう話、テレビや雑誌では知っていても、なかなか実際にその立場にいる人と話す機会ってないものです。
日本人として、世界中で怪しまれないパスポートを持ち、ここでも独逸人の妻として「のほほ~ん」と生活している私には、想像もつかないような苦労と不安を抱えながら生きている人もいるのだな・・・と、世の不公平さを感じます。

とは言うものの、物事、いろいろな角度から眺めて見なければなりません。
今までの話は、あくまでも難民申請を却下された立場の方から聞いた話。

この町に住む独逸人や外国人局の職員から見たら、こんな感じです。

少なくとも、彼が住んでいる郡に限っては、皆さん、それなりの生活をなさっています。
げろんとが住んでいる郡は、まるで兵舎を荒廃させたような、ひどい建物で好ましくない住環境だと、バイエルン公共放送でも報道されてくらいです。が、この男性一家が暮らす、お隣の郡では、普通のアパートのような建物を郡が借り切って、きちんと管理されています。確か、テレビもあったような・・・。

この男性、持っている携帯電話も服装も、ろん夫よりもいいものでした。
一体、どうやって携帯を維持できるんだか??
子供4人も居て、家族の誰も正式には働けないはずなのに・・・。

実は、彼の親戚関係で、「糖尿病の悪化が著しく、コソボに帰せるような健康状態じゃない」という理由で、正式な滞在許可を求めて訴訟を起こしている人がいるのですが、この糖尿病患者さん、薬を飲まない・・・など、「努力して」糖尿病を悪化させているのです。
ちなみに、その糖尿病患者さんの法廷提出用診断書ですが、弁護士から「費用は患者本人に請求して欲しい」と言われまして・・・。当然、払えるわけがなく、踏み倒しですわ~。
私、「患者さんが軟禁状態にある群の外国人局に請求してみたら??」と進言したんですが、大した金額(二桁でおさまる範囲内)じゃないからという理由で却下されました。


逆に考えれば、「体を張り、どんなセコイ手を使ってでも、何とか独逸に残りたい」と思うほど、祖国は酷い状態なのだ・・・ということでしょうか。われわれは、この裁判の行方も知る由がありませんし、4人の子持ちの男性の将来も見届けることはできませんが、希望がかない、この国で一生懸命働いて、税金を払って、今まで税金で生活してきた分を返す意気込みで生活してくれるといいなと願うしかありません。

丸々と太って、幸せそうに寝ているわが子と、生まれた国からいつ見知らぬ国へ追い出されるか分からない子供たち。どちらも同じように、「移民の子」として、この国で生まれてきた命なのに・・・と思うと、やっぱり心が痛みます。
この4人の子持ちの男性、非常に人当たりがよく、「書類を出してくれる相手を怒らせないように・・・」とものすごく気を使っているのようでした。もしかして、威張りくさる外国人局の職員相手に、下手に下手に出て、滞在許可を半年ずつ延長してもらうという人生を送っているからなんじゃないかな・・・と思います。
(ちょっと立場は違いますが、トルコ系労働移民の子であり、FDP自由民主党の幹部まで務めたことのあるMehmet Gürcan Daimagülerの回想でも、そんなくだりがありましたっけ。)



新年早々、重たい話だな~と思いつつ、覚えているうちに書かないと、すぐ忘れちゃうもんですから・・・。
お付き合いくださって、ありがとうございました。

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げろんと的 独逸時事  | 14:55:01 | トラックバック(0) | コメント(2)
EHEC感染源:「もやし」だけじゃなくって・・・
週末に、「EHECの感染源が、ニーダー・ザクセン州にある農場から出荷されたスプラウト類(発芽野菜)・胚芽である可能性が高い」という発表がありました。
ネットで読む日本語のニュースだと、皆こぞって「もやしが感染源」なんて書いてありますので、独逸語での発表を最初に記事にした方の訳が、そのまま引用されているのでしょう。
モヤシっていうと、日本だと緑豆もやしを思い出しますよね。
でも、疑われているのは、緑豆もやしだけではありませんので。


独逸語の発表では、18種類のSprossen・Keime(発芽野菜)がリストアップされています。

小豆、アルファルファ、フェヌグリーク(Bockshornklee)、ブロッコリー、エンドウ、ヒヨコマメ、ニンニク、クレス、レンズマメ、緑豆、ラディッシュ、大根、赤キャベツ、ひまわり、小麦、玉ねぎ及び、それらのミックスされたもの。

げろんともよく知らなかったのですが、あれこれとネットで調べてみると、どうやらKeimeというのは、種を発芽させてすぐの状態のものを指しているようですね。ずっと、「胚芽」と訳すんじゃないかと思っていたのですが、思い違いだったようです。

一応、ARDの記事(←クリック)をリンクしておきます。

1.この記事に寄れば、40検体のうち、23検体の検査が終わったものの、今のところ、問題の大腸菌は見つかっていない。
2.しかし、感染者が出たレストランなど、全ての「感染の場となったと思われる場所」と、この農場から出荷されたスプラウト類の接点がある。
3.この農場の従業員の一人がEHEC感染で発病していた。
4.出荷先は、ハンブルク、ニーダーザクセン・シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、メクレンブルク・フォーポメルン、ヘッセンである。


というのが概要です。

1996年に日本で起きたO157の集団感染とカイワレ大根の関連説を思い出してしまったのは、げろんとだけではないんじゃないかと思います。
あの時も、結局、感染源だとは特定されないままで終わったのでしたね。


この発表を受けて、南西ドイツ放送(SWR)の Axel Weiß氏が論説を発表(←クリック)しています。


ヴァイス氏によれば、ニーダーザクセン州消費相リンデマン氏の発表は、「確実とはいえないが、じゅうぶん納得のいく説明だ」とのこと。
また、スプラウトが、O104に汚染された経緯として、二つの可能性を指摘しています。

1.発芽させる段階で必要となる水が原因。
2.「輸入された」種子の一部が、すでに菌に汚染されていた。(氏は、こちらの説に説得力があると信じているようです。)

そして、ここからが問題なのですが、「種子の輸入先に関して、当局は発表を控えている。これは、スペイン産きゅうりを感染源として、誤報を流したことを踏まえて、慎重になっているためである」と書かれています。
そして、そこから話が「小豆」へと・・・。

小豆というのは、日本で非常に好まれて食される豆で、中国・韓国・日本で広く栽培されている。
最後には、日本の1996年に起こったO157集団感染で、カイワレが原因として疑われたが、問題の品が全て出荷されて消費されてしまったため、感染源確定にはいたらなかったと、ご丁寧に説明がされているのです。

何だかな・・・と、少し呆れながら記事を読み終えました。
スペインのきゅうりに罪をかぶせようとしたり、東アジアの小豆が原因じゃないかと疑いをかけるような説明をしてみたり、結局、ドイツは悪くないんだろうか。

ところが、msnの記事(←クリック)では、こんな論調です。
日本の専門家は、動物の堆肥が原因じゃないかと疑っているのです。
これは、SWRのヴァイス氏が一切触れていない点。


どうも、あれこれと疑いが出てきていますが、実際のところ、感染源の特定の決定打にはなっていないようですね。
そんなわけで、スプラウトだけでなく、引き続き、北ドイツ産のサラダ菜・レタス、トマト、きゅうりにも気をつけるようにという話です。
ちなみに、今日、スーパーチェーンのEに行ったら、モヤシがしっかり売られていましたよ。
買う必要が無かったので買いませんでしたが・・・。


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しかし、小豆を発芽させて、生で食べるなんて・・・。
小豆は茹でて食べたほうが美味しいけど。



げろんと的 独逸時事  | 22:21:37 | トラックバック(0) | コメント(8)
EHECの影響は?
sieboldgarten


Natur in Kitzingenのオープニングセレモニーについての記事をアップしなければならないのに、飛び入りの仕事が入ったり、用事が重なったりして、バタバタしたために、帰宅するとグッタリ。
なかなかアップできないままで申し訳ありません。
お詫びにということで、出来上がったシーボルト庭園内の小屋の写真でも。
屋根は、緑色のビニールシートの上に、茣蓙のようなものを広げたら、それなりに見えますね。
壁の部分は、シーボルトの生涯、シーボルトが欧州に紹介した日本の植物などの説明を印刷した帆布のような生地が張ってあります。はい、ほぼ吹きさらしです。でも、遠巻きに見ると、それなりに見えます。



そうこうしているうちに、北ドイツを発端に、ドイツ全土で広まりつつある 


EHEC


腸管出血性大腸菌 (独・Enterohämorrhagische Escherichia coli)


感染による溶血性尿毒症症候群(HUS)による死者が18名を超えたのだという報道。

先週の時点では、「スペイン産のきゅうりから病原と思われる菌が見つかった」ということでしたが、どうもこれは、「感染源の確定を急ぐあまりの、勇み足だった」らしいことも判明。
あまりにも発表が早すぎたので、そんなことだとは思っていましたが・・・。

ただし、「引き続き、サラダ菜(Blattsalat)、きゅうり、トマトを生で食べないように」という注意が出されていますので、農家の方々の打撃は相当なものだと思われます。


在独の日本人の方々も、「当分は生野菜を食べない」とおっしゃる方が続出。
確率から言って、もともとは、腸内細菌なわけですから、生野菜を食べて大腸菌にあたる確率よりも、サラミ(火を通していない肉類の代表?)や火がしっかり通っていないステーキや肉類のほうが、大腸菌の危険が高そうですよね。
それに、生魚、生牡蠣を食べて寄生虫に当たる確立のほうが、腸管出血性大腸菌にあたる確立よりも高いだろうなと思うのですが、確かに、「何もこの時期に、わざわざ問題の渦中にある生野菜を食べる必要はない」という意見にも納得してしまうので、無理に「生野菜をガンガン食べましょう」などとは言いません。


とは言うものの、げろんと、毎日のように生野菜を消費しております。

トマト・きゅうりは皮をむき、まな板・包丁もしっかり除菌。
サラダ菜も、ビタミンがすっかりなくなると思われるほどに洗って、食べます。
最初のうちは、炒めたり、スープにしたりしていたのですが、面倒なので、すぐに脱落したというのが、本当のところ。根性なしのげろんとです。

独逸人の調理の仕方を見ていると、この高温が続いた時期にも、「野菜をしっかり洗わない」とか、「肉と野菜を調理するときに、まな板や包丁を洗わないまま、同じ包丁・まな板を使って切っている」とか、そんな感じなんですね。
これじゃ、材料の「生野菜がどうこう」以前の問題で、衛生管理がなっていないわけです。
げろんとも、もともと大雑把な性格ですので、この辺はいい加減なんですが、気温が上がってくると少し衛生管理に気を使うのは、湿度も高い日本で暮らしていたのだから常識と思っているのかも。


まあ、何といっても、あれだけ毎週、宝くじLottoを買ってもあたらない我が家。
大腸菌にも当たらないはず・・・と、堅く信じております。
(変なところで信心深い??)


げろんと医院では、そんな世間のパニックは他人事かのように、時が流れています。
半分程度が外国系の方なので、みんな情報量に限りがあるのかもしれないんですが、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)のときとは、反応が大違い。あれは、予防接種がラマダンとも関連していたので、皆がこぞって予防接種を受けに来てくれましたっけ。

実は、あと1週間ちょっとで休暇に入る関係で、地元の新聞に「休暇告知」の広告を出しました。
患者さんたちは、EHECよりも、げろんと医院が休暇に入ることのほうが重要らしく、広告が出た翌週から、処方箋や紹介状を取りに来たり、血液検査にやってくる人が続出。
げろんとの仕事も、焦って電話を掛けてくる人が多くなったので、毎日がスタンバイ状態。


たった一つあげられるのは、このパニックに乗じて、タダの下痢だと思われるのに、往診を要求(それも祝前日だった水曜の夜に)する電話を、ろん夫の携帯に掛けてきたトルコ系の女性。

この家族、独逸語がマトモにできない。(これは、この家族に限ったことではないのですが・・・)
そして、何かと理由をつけて、隣人(独逸人)に電話を掛けさせて(←本人たちは電話を持っていないらしいです)、時間外に往診を要求するため、ろん夫が苦手としています。
祝前日ということで、ろん夫は当番医ではなく、まずはそこで断りつつ、症状を尋ねると、「前日からの激しい下痢と腹痛、そして(本人が言うには)血便」。
ということで、「血便が出ていて、話題になっている病気を心配しているなら、僕が往診したところで何も出来ない。何よりも、それだけ下痢が続くなら、点滴による水分補給も必要だから、今からすぐに病院に行くように」と指示を出したようです。

患者さん本人は、電話の向こうで、泣きながら大騒ぎ。
ろん夫の報告によれば、

Ich tod. Ich tod.を連発したそうです。

文法的に大間違いな独逸語ですが、
Ich=一人称単数(英語のIに相当)
tod=形容詞・死んでいる(英語のdead)ですので、本人は「ああ、私は死ぬんだわ」と悲観視したのでしょう。
体調が悪いときは、ネガティブな思考に陥りやすいですからね。汗


私自身、トルコ系の学友を見ていて感じたのは、彼女たちは「痛み」やら「苦しみ」に対して、大げさすぎるほどの反応を見せることが多いということ。
どこまでが本当で、どこまでが芝居なのか、見当がつかないのです。
(いや、本人たちはきっと、本気で苦しんでいるのだと思うんですが・・・。)


で、この患者さん、本人が心配していたEHECだったのか??

というとですね・・・。
どうやら違ったようですよ。

たまたま今朝、診療所に行ったら、
「あの患者さんね、点滴だけ受けて、その日のうちに帰宅したらしいわよ」という報告を受付嬢から受けましたので。
いくら田舎の病院の当直医でも、この時期に話題の下痢が疑われる患者さんを帰宅させるようなことはしないでしょう。「若い患者さんに何かあったら、気の毒だ」と心配していたげろんと、少しホッとしました。


きっと、独・日の報道を見ていると、ドイツ中がパニックに陥っているような気分になってくると思いますが、少なくとも、げろんと家とげろんと医院の患者さんたちは、落ち着いております。

ろん夫と話していたのは、
「多分、感染源の特定ができないまま終わっちゃいそうだよね」
という点と、
「今、みんなが躍起になって、下痢の原因を調べるから、感染者の数が増えるんじゃないのかな」
という点。

どちらにしても、休暇中に北ドイツ方面に行こうと思っていたげろんと家にとっては、休暇の過ごしかたが変わってくるので、一大事。
一応、休暇用アパートFerienwohnungを格安で借りることになっているのですが、場合に寄っては、「野菜は南ドイツから持ち込み、全て火を通すこと」とろん夫から指令が出て、げろんとの「休暇=ゴロゴロ」の予定が大幅に変わってくるかも。
こんなことなら、最初から高くてもホテルを予約しておけばよかった・・・と、自らのケチケチ精神を恨んでおります。そしたら、「自分たちで料理できない=料理しなくても良い」ので、楽できたのに。


EHEC、仕事上よりも、どうやら我が家の休暇に打撃を与える可能性が大きいです。


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げろんと的 独逸時事  | 14:40:53 | トラックバック(0) | コメント(4)
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